ずっとTVで観てきた人達の訃報を多く聞く。
切ない気持ちになり、高齢と言われる年齢の親を想う。

だけど、ある人の場合はその発言が心にささった。

インタビューにて
「何か自分で行き詰った時に、その場所だけ見ないで、ちょっと後ろ側から見てみるというゆとりがさえあれば、そんなに人生捨てたもんじゃないなというふうに、今頃になって思ってますので、どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。」

私は拗ねてしまう。ムキになって自分のプライドを守ろうとする。
斜に構えて素直になれなくて、意地を張る。
自分でやっときながらそれで疲れて、何もかも手放してしまう。
離婚だけではなくて、そういう事が多いと自覚している。

この人は離婚しなかった。
別居し続けた夫を私に必要だと、真っすぐに生きた人。

他人のエピソードの切り取り方、物事への視点がいい。
でも、それ以上に「自分に物事に率直で素直」な感じがいい。
自分を俯瞰してみる事ができると、こうも潔いのかと。

「人生捨てたもんじゃない」
そう思いたい。

そんな中、自分より年下の格闘家の訃報を聞いた。
若いね。本当に若いよ。
このところずっと自分の中でモヤモヤしていて、狭い世界に浸ってた。
何やってんだろう。人生って短いのに、今日が一番若いのに。
よくわからない未来ばかり心配して、今を大事にしてなかった。もっと大事にしないと。
そう思えた。


ずっとできてなかった。
花を買いに行って、部屋に飾ろうと思う。


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